骨伝導と音楽
以前観に行ったお芝居で骨伝導を使ったマイクが使われていました。
コードの付いたマイクは問題外ですが、ピンマイクのような衣装に付けるタイプも、衣擦れの音が入ってしまい舞台には向かないようです。
そこで導入されたのが骨伝導によるマイクです。
頭部に付けるので衣擦れの音も入らないし、頭部から直接音が拾えるので音自体も良いようです。
ミュージカルなどの音楽劇は、音楽が入ると生声では聞こえなくなるので、どうしてもマイクを使わないといけないのです。
そこで骨伝導マイクが使われるようになったのです。
今は骨伝導は色々なものに使われています。
その一つがヘッドホンです。
骨伝導のヘッドホンは、骨に振動を与えて直接聴覚神経に伝えるので、従来のヘッドホンのように長時間利用しても聴覚低下現象が起こりにくく、クリアな音を楽しめます。
また、耳をふさがない事から、周りの音も同時に聞く事が出来ます。
あと面白いものを挙げると、骨伝導を利用した歯ブラシというものがタカラトミーから発売されてます。
ブラシを持った時に親指がかかる位置に再生ボタンがあり、歯磨きを始めると指の圧力で音楽が再生されるというものです。
再生時間は歯磨きの目安とされる2分間で、聞き終わる頃には歯磨きが終わるという寸法です。
元々、米国で子供の歯磨き教育用に販売され、発売から1ヶ月で150万本を出荷するヒット商品で、2008年2月末に洋楽バージョン6種、3月末に邦楽6種が発売されます。