骨伝導の携帯電話
ツーカーセルラーが骨伝導携帯電話を発売した時は、世界初ということもあり、話題になりました。
骨伝導のしくみは、耳の鼓膜を通さずに直接骨に振動を送って音を感じるように出来ています。
本当に骨から音が聞こえるのか興味深く試してみたいところです。
元々、自分の声は、鼓膜だけでなく骨の振動によっても聞こえるらしいので、私達は日常生活でも骨伝導を経験していることになりますね。
ツーカーの骨伝導携帯電話TS41は、特に難聴などの対策として売り出したというよりは、人ごみや騒音の中でもより鮮明な会話を可能とする一般の利用者をターゲットにしたものです。
確かに骨伝導という方法なら、雑音は関係なく携帯電話の音声も聞き取りやすそうです。
ただ、特にマイク等発信側の工夫はされていないので、聞き取ることにはメリットがありますが、こちらの騒音が電話の向こうにも流れる為、会話的に有効かは疑問です。
骨伝導携帯電話は新鮮で興味がありますが、一般ユーザーにとって必要不可欠とはいえません。
携帯を一度閉じた状態にならないと振動装置がオンの状態にならないのも面倒な気がします。
難聴の方やお年寄りなど、骨伝導携帯電話を必要としている人達にとって利用しやすいことが、今後の課題であり、期待したいところです。